ソナエル東海 ヤフー防災模試 共同企画
ソナエル東海 ヤフー防災模試 共同企画
ソナエル東海×ヤフー防災

ヤフー防災模試 ソナエル東海杯 開催

東海地方。ここは今後30年以内に高い確率で南海トラフ地震が発生すると想定されています。
それだけでなく、伊勢湾台風や東海豪雨のような風水害の被害を受けてきた地域でもあります。
災害はいつ起こるかわからないからこそ、日頃から防災の知識を備えていきましょう。
ヤフーとJリーグの社会連携プロジェクトの一つである「ソナエル東海」は共同で「ヤフー防災模試 ソナエル東海杯」を開催し、
東海地方の皆様と一緒に防災知識・意識の向上を目指します。
ソナエル東海杯 優勝クラブ発表!
20日にわたる激戦の結果、最も多くのサポーターが参戦し、カップウイナーとなったのはこのクラブです!
名古屋グランパス名古屋グランパス
なぜ防災活動にJクラブが関わるのか? ソナエル東海杯(沼津・藤枝・清水)
熱海での土石流災害でバナーを掲げた沼津の選手たち

7月3日に熱海で大雨による土石流災害が発生。沼津は試合前、被災地を激励するバナーを掲出した【写真提供:アスルクラロ沼津】 「ガンバロウ!! 静岡・東部」

静岡県熱海市で、大雨による土石流災害が発生したのは、7月3日のこと。その日、同じ静岡県東部を本拠とするJ3のアスルクラロ沼津は、ガイナーレ鳥取とのアウェー戦に臨んでいた。試合前、沼津のスターティングイレブンが広げたバナーに書かれていたのが、冒頭のメッセージ。試合は4-1で沼津が勝利している。

思えば昨年の同じ時期(2020年7月4日)、熊本県南部が豪雨に見舞われて球磨川が氾濫し、81人の死者・行方不明者を出している。首都圏直下地震や南海トラフ地震など「いつか必ず起きる」とされる大地震への危惧がある一方で、大雨による河川の氾濫や土砂崩れは、もはや毎年のように日本全国どこでも起こり得るリスクとなっている。


そんな折も折、東海地域をホームタウンとする6クラブ(清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津、名古屋グランパス、FC岐阜)による防災プロジェクト「ソナエル東海」を取材する機会を得た。ソナエル東海は、Jリーグが3年前から展開している社会連携活動「シャレン!」の防災バージョン。なぜJクラブと防災が結びつくことになったのか。まずはJリーグ社会連携の大多和亮介さんに語っていただこう。

「きっかけは19年にアスルクラロ沼津が、地域の防災活動の一環として防災マップを作ったことでした。それを知った、東海地方をホームタウンとする他のJクラブが『一緒に何かできないだろうか』という話になって始まったのが、ソナエル東海です。Jクラブと防災というと、これまでは災害が起こってから、募金活動などの被災地支援を行ってきました。もちろんそれも大事なんですが、こうした自然災害が起こる前に『何かできることがないのか?』というのが、考え方の前提としてありました」

そして今年、ヤフー株式会社とソナエル東海が共同で「ヤフー防災模試ソナエル東海杯」を開催(6月10日〜30日)。災害時に必要な知識や能力を問う「ヤフー防災模試(台風・豪雨編)」の受験者数をクラブごとに競うこととなった。結果、累計2540名が参加することとなり、そのうち31%の781名を集めた名古屋が優勝している。本稿では優勝した名古屋だけでなく、他の5クラブの担当者にもインタビュー。それぞれが防災にいかに向き合い、ソナエル東海杯から何を得たのか、じっくりお話を伺うことにした。


災害時に活躍できる人材育成を…沼津の場合

沼津の「全力防災隊」。月に1回、地元の有志が集まり、AEDの使い方や防災グッズの選び方などを学ぶ【写真提供:アスルクラロ沼津】  まずは6位のアスルクラロ沼津から。受験者数は251名で全体の10%。前述のとおり、ソナエル東海立ち上げのきっかけを作ったクラブであり、防災に関する意識は全Jクラブの中でも群を抜いている印象である。それだけに、この結果には忸怩(じくじ)たる思いもあったはずだ。取材に応じてくれた、取締役事業部営業部部長の山崎宏さんは語る。

「防災については、自分たちが一番やっているという自覚はあるし、本質的かつ継続的にやっているのがアスルクラロだと思っています。ただし、名古屋さんや磐田さんなんかと違って、ベースとなるコアサポの数が違いすぎますからね。ウチはJ3ですので、これが精いっぱいなのかなとも思っています」

そんな沼津の代表的な取り組みが「全力防災隊」。いざ災害が起こったときに、地域で活躍できる人材を育成することを目的に結成されたという。


「月1回で水曜日の夜、ファンやサポーターや地域の方々に集まっていただいています。AEDの講習会とか、防災グッズの選び方とか、避難所の運営をゲーム形式で学んだりもしています。ホームゲームのときは、会場にブースを出して『全力防災隊』で学んだことを地域の皆さんに還元するための発信も行っています」


 ちなみにソナエル東海杯では、開催期間中に選手やマスコットやクラブ社長がヤフー防災模試の点数を競う「ソナエルバトル」も展開。「防災キャプテン」対決で88点をたたき出し、見事1位に輝いたのも沼津の菅井拓也選手であった。山崎さんいわく「ウチのキャプテンは宮城出身で、震災でお父さんを亡くされています。それもあって、普段から防災に対する意識は高いですね」。「全力防災隊」では、自らの体験を語ってくれたそうだ。


「確かにJ1クラブのように、発信も周知もできていないのは事実です。それでも続けることで、応援してくださるパートナー企業さんも増えてきていますし、地域の人たちを少しずつ巻き込みながら、クラブの存在を知ってもらうことにも成功していると感じています」


最後に、こう結んだ山崎さん。そうした地道な努力が、次回のソナエル東海杯での結果に結び付くことを願わずにはいられない。


「最下位脱出」というミッションから得たもの…藤枝の場合

今年5月、ホームタウンのひとつ牧之原市が竜巻被害に見舞われ、藤枝の選手が募金活動をしている【写真提供:藤枝MYFC】  「結果を見ると、もう少し頑張れば清水さんに追いついたんですよね。沼津さんもウチも、今季はあまり勝てていないので、山崎さんとは電話で『3連敗中の沼津です』『ようやくホーム初勝利の藤枝です』みたいなやりとりをしていました(笑)。今回、順位では上に立てましたので、この次は電話で何て言おうか考え中です」

そう語るのは、藤枝MYFCのホームタウン推進部主任、池田尚美さん。期間中、ずっと最下位に甘んじていた藤枝だったが、全体の12%に当たる300人の受験者数を獲得。気がつけば、4位の清水に迫る5位でフィニッシュした。

「私たちのホームタウンは、藤枝市のほかに3市2町。今年5月には牧之原市で竜巻被害があって、選手が募金活動をしたばかりでした。海沿いの焼津市は津波のリスクがありますし、川根本町は山あいにあるので雨が続くと土砂災害の危険を考えないといけません。それほど広域なホームタウンではないのですが、地域によって防災の課題が異なるという事情を抱えています」


ホームタウンの地域課題について、このように語る池田さん。ソナエル東海での具体的な取り組みについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。


「地元パートナー企業が開発した、災害時に使えるパーテーションをご提供いただいて、お子さん向けの遊戯のアイテムとして活用させていただきました。迷路にしたり、ドリブル大会をしたり。もちろん、防災の話もさせていただきました。最初は難しいかなとも思ったのですが、子供たちから『これは何でできているの?』とか『もっと聞かせて!』とか、意外と食いつきは良かったですね」


藤枝の場合、同じJ3のライバルである沼津に比べて、それほど防災意識が高かったわけではない。そうした中、藤枝のモチベーションとなったのは「最下位脱出」。この目的をクラブ内で共有できたことが、5位という結果につながったと池田さんは笑顔で語る。


「なかなか順位が上がらなかったので、ホームゲームの受付でアピールしたり、スポンサー営業のときにソナエル受験の手順をまとめたチラシを撒いたり、ありとあらゆることをやっていましたね。それらが功を奏しての5位でしたから、スタッフ全員で盛り上がりました(笑)。ソナエル東海を通して、行政や地域の皆さんとも関係性を築くことができましたし、私自身も大いに勉強させていただいたので、やって良かったと思っています」


防災意識が高い県ゆえの課題とは?…清水の場合

清水は、静岡市の3区(葵、駿河、清水)のマスコットにパルちゃんを加えた、クイズ形式の動画を製作【写真提供:清水エスパルス】  意外な結果に終わったのが、4位の清水エスパルスである。受験者数は358名で全体の14%、追いすがる藤枝をJ1クラブの意地で、辛くも振り切った格好だ。清水を含む静岡市と言えば、昭和の時代から防災意識が高いことで知られている。振るわなかった要因について、ホームタウン営業部社会連携担当の小池拓也さんに話を聞いた。

「おっしゃるとおり、静岡市では昔から『いつか東海地震が起こる』と言われていました。ここで育った市民は、小学生のときから何度も避難訓練を経験していますから、防災に対する意識はもともと高いはずなんですよ。でも『来る、来る』と言われながら、ずっと地震は起こっていないわけで、正常バイアスみたいなものがあるのかもしれないですね」

それでもいざ地震となれば、やはり津波のリスクは考えなければならない。静岡市の地理的な課題について、地元出身の小池さんはこう説明する。


「静岡市は海に面していて、しかも平らな地形になっていますので、津波がきたら甚大な被害となることは容易に想像できます。われわれのクラブハウスも、三保の先の方ですので、10年前の東日本大震災ではけっこう揺れたそうです。地震や津波だけでなく、夏場から秋にかけては台風で、道路が冠水することもありますね」


そんな中、クラブとして取り組んだのが、行政とタッグを組んでの防災啓発動画。静岡市の3区(葵、駿河、清水)のマスコットにパルちゃんを加えたクイズ形式の動画は、地元テレビや動画サイトなどで展開された。またクラブパートナーの中に、防災関連商材を扱っている会社があったので、クラブのオンラインストアでも紹介したそうだ(サイトリニューアルのため、現在は見られない)。個人的に印象に残ったのが、小池さんのこの証言である。


「静岡と言えば、エスパルスと『ちびまる子ちゃん』が有名です。静岡市の名刺にも、ちびまる子ちゃんのイラストが入っているのですが、わりとハードルが高いらしいんですよ。それもあって、行政の皆さんは『エスパルスに頼みたいけれど、難しいのかな?』と思われていたみたいです。ですので、われわれの方から『積極的に使ってください』と申し上げました」


小池さんによれば、これまでクラブとあまり接点のなかった地域総務課や危機管理課の職員からも『もっと使っていいんですね!』と言ってもらえるようになったとのこと。もともとシャレン!は「Jリーグをつかおう」を合言葉にスタートした。確かに、順位こそ振るわなかった清水。それでも、地域との連携を深めることができたという一点において、今回のソナエル東海は十分に意義あるものだったと言えそうだ。


競い合うことで高まる防災意識 ソナエル東海杯(岐阜・磐田・名古屋)
出向してすぐにソナエル東海の担当になって…岐阜の場合

ホームゲームで防災のブースを出しての啓発活動などを行っている岐阜だが、担当者によれば「まだまだこれから」【写真提供:FC岐阜】   今年の6月10日から30日にかけて、ヤフー株式会社とソナエル東海が共同で開催された「ヤフー防災模試ソナエル東海杯」。防災意識が高いとされる、静岡県の3クラブが下位に沈む中、3位となったのが「ヤフー防災模試(台風・豪雨編)」の受験者数380名(全体の15%)を獲得したFC岐阜である。社会連携グループサブリーダーの安江正宏さんは「ちょっと出来すぎという感じですね」と驚きを隠せない様子だ

「正直、清水さんに勝てたのには、驚いています。ウチはJ1 クラブと比べると、SNSのフォロワー数がどうしても少ないんですよ。ですから、クラブの全スタッフやスクール生も含めて受験をお願いして、最後はJリーグIDの中からウチを登録していただいている方にもメールを送りました。結果として、想像以上に票が伸びることになりましたね」

岐阜と言えば、1891年に発生した濃尾地震から今年で130年となる。マグニチュード8.0と推定され、内陸域での直下型地震では観測史上最大級。死者の数は7000人以上に及んだ。


「最近は南海トラフ地震のことが盛んに言われていますが、岐阜に関してはここ半世紀ほど大きな地震はありません。その代わり、台風や大雨による水害がかなり多くなっています。ソナエル東海の名前をお借りして、ホームゲームで防災のブースを出しての啓発活動などはやっていますが、まだまだこれからという感じですね」


そんな安江さん、実は今年の4月に岐阜県庁から出向してきたばかり。地方のJクラブではよくある話だが、安江さんの前職は家畜の防疫というから、異例の抜てきであった。そもそも役所とJクラブとでは、仕事のやり方も違えば風土も違う。最初のうちは大いに面食らうことも多々あったという。


「こちらに出向して、すぐにソナエル東海の担当になったんです。防災というと行政の場合、どうしてもとっつきにくいところがあります。でもJクラブがこれをやると、かなり食いつきが違うんですよね。もうひとつ、行政との違いで感じたのがスピード。お役所だと、缶ジュース1本買うのにも稟議が必要なくらいです(笑)。それがFC岐阜では、決まったことが10分後には実現されているんですよ。JリーグIDの件も、決まって即実行。それでもし失敗しても、謝ってすぐに次の対策を考える。そういう文化なんですね」


今回の3位という結果を受けて「これをどう生かしていくかが次の課題。これからも皆さんに愛されるクラブを目指していきたいですね」と語る安江さん。率直に言えば、岐阜のソナエル東海での取り組みから、特筆すべきものは見いだせなかった。むしろ県庁から出向してきた畑違いのスタッフに自信を与え、なおかつJクラブの存在意義を再認識させたという副産物について、ぜひとも知ってもらいたいところである。


「サッカーだけでない」名門クラブの現在地…磐田の場合

磐田市の草地博昭市長。防災に前向きで自ら模試を受験。クラブと地元行政との普段からの連携がうかがえる【写真提供:ジュビロ磐田】   2位は静岡県を代表して、ジュビロ磐田。全体の19%に当たる470人の受験者数を獲得した。だが、ホームタウン部部長の加藤真史さんは「正直申し上げて残念。絶対に1位になりたいと思っていたので」と、悔しさを隠そうとしない。ずっと1位をキープしていたのに、最後の最後で名古屋にまくられたのだから当然だろう。その上で、こう続ける。

「最後のツメが甘かったのは反省材料ですが、今回のソナエル東海ではクラブ内だけでなく、行政の皆さんからもご協力していただいたことには感謝しかありません。特に草地(博昭)市長は、公約の中に『防災』が入っていたとはいえ、非常に前向きでしたね」

加藤さんが語るように、6クラブ対抗のソナエルバトル「防災隊長」対決では、他クラブが選手やスタッフを出場させる中、磐田は草地市長自らが登場。結果は3位だったものの「前回より成績が上がり、新しい知識をたくさん身につけることができました」という前向きなコメントを残している。そんな市長を持つ磐田市には、防災面でどんな地域課題があるのだろうか。


「磐田市は縦に長い地形で、海もあれば山もあるし、天竜川という広い川もあります。これだけ起伏がある土地ですので、地域によっての対策が違いますし、特に大雨による水害対策が非常に重要と捉えています。そこでまず、市に対して防災の課題を率直に聞きましたところ『県が作ったハザードマップしかない』ということでした。そこで、磐田市独自のハザードマップを作りましょう、という話になったんですね」


そんな加藤さん、実はヤマハ発動機サッカー部プロ準備室時代からの生え抜きでもある。ずっと「勝った、負けた」の世界に生きてきて、ホームタウン部の部長となった当初はシャレン!の意味するところが「よく理解できなかった」そうだ。それが最近では「こうすればシャレン!になるのではないか」と考えられるようになったという。そして、こう続ける。


「これまでのイメージだと、皆さん『ジュビロ磐田=サッカー』だったと思うんです。でも最近は『ジュビロって、そんなこともやっているんだ!』と言われるのが、むしろうれしいですね。今の世の中、SDGsとかサステイナブルといったものが、どんどん表に出てきているじゃないですか。ウチは株式会社ですが、クラブが公共財として認識されるようになったのは、実に誇らしいことだと思っています」


「フットボールオリエンテッド」だった時代を知る、クラブの生え抜きがシャレン!に目覚め、ソナエル東海で1位を逃したことを悔しがる。これはこれで、磐田というクラブの多面性を感じさせる、魅力的なエピソードではないだろうか。


社長が率先して防災活動に参加…名古屋の場合

名古屋の小西工己社長。「それぞれの家族や来場するお客様の安全にもつながる」として社員全員の受験を推奨した【写真提供:名古屋グランパス】   「普段から勝利を目指している組織ですから、やはり優勝できたのは大変うれしく思います。それ以上に重要なことは、東海の6クラブが連携した企画で2500人以上の方々に受験していただいたことだと考えています」

最後に登場するのは、見事1位に輝いた名古屋グランパスの広報コミュニケーション部ホームタウングループ、西村惇志さん。勝利者としてのプライドをにじませつつ、共に戦ったライバルへの配慮も忘れない、実に心憎いコメントである。それにしても名古屋は、受験が締め切られる直前まで、ずっと5位に沈んでいた。それが土壇場で4クラブをごぼう抜きしての優勝。奇跡の逆転劇の背景には、何があったのだろうか?

「実は実施期間中はホームゲームがなく、リアルでアピールできる場が限られていたんですね。クラブスペシャルフェローの楢崎正剛さんに事前受験をしていただき、小西(工己)社長や山口素弘GM、愛知県出身の成瀬竣平選手にも受験してもらって、サポーターへのアピールを狙いました。そして最後に、ファン・サポーターに向けたメルマガを活用したところ、ラスト3日間でシャレン!史上に残る追い上げを実現させることに成功しました」


土壇場での追い上げとは別に、名古屋には注目すべき点が2つあった。まずは「防災マスコット」対決で、グランパスくんが96点というハイスコアをたたき出していること。西村さんに理由を尋ねると「グランパスくんはJクラブのマスコットの中で、最も防災の知識が豊富であると言っても過言ではありません(笑)」との答えが返ってきた。


「実はグランパスくんは、2年前に『名古屋市消防団サポーター』に就任しているんです。団員の募集とか、防災の取り組みのイベントとか、名古屋市の消防活動に貢献してきました。ちなみに名古屋城の鯱も、防火の効果があるとされていて、それで(天守閣に)設置されているんですよ」


もうひとつ注目したいのが、小西社長がソナエル東海に積極的だったこと。「防災社長」対決では6位に終わったが、初見で70点はかなりの高得点。しかも、唯一ユニホームを身にまとって、かなり気合いが入っていた様子だ。のみならず、小西社長は全社員に対しても受験を促していたという。


「いずれ大きな災害は必ず起きますが、防災意識を永続させていくことは大変難しいことだとも思います。そんな中、社長の小西が『まず社員全員で受験しよう』と言ったのも大きかったですね。社員が防災知識を得ることで、それぞれの家族にも生かされるし、スタジアムに来ていただけるお客様の安全や安心にもつながります。社員一人ひとりが『自分ごと』にしていくことが重要だと、あらためて思いました」


「勝ち負け」にこだわってきたJクラブだからこその順位付け

マスコット界で「最も防災意識が高い」とされるグランパスくん。2年前に「名古屋市消防団サポーター」に就任【写真提供:名古屋グランパス】   以上、ソナエル東海杯に参加した6クラブを紹介した。裏話をすれば、今回の取材は順位が確定した7月1日、6人の担当者にまとめてインタビューを実施している。オンラインとはいえ「これはしんどい取材になるな」と覚悟を決めたが、終わってみれば各クラブの方向性や濃淡の違いが理解できて、取材者である自分が最も得をしたような気分になった(熱海市での土石流災害が起こったのは、そのわずか2日後のことである)。

最後に、今回の取材を通して2つの疑問が氷解したことについても、言及しておきたい。疑問その1は「Jクラブが防災に関わることの是非」である。これに明快に答えてくれたのが、名古屋の西村さんだった。

「防災って、とっつきにくいものだと思うんですよ。頭では重要だと理解していても、実際に起こってみるまでは自分ごととして考えづらい。Jクラブに防災の専門性はありませんが、考えるきっかけというか、楽しく学ぶ入り口にはなると思います」


疑問その2は「各クラブの防災活動を受験者数で順位付けすることの意味」。こうした活動に最も積極的だった沼津が、発信力やマンパワーの不足もあって最下位に終わったことには、いささか納得できない思いもあった。とはいえ、6クラブによる競争があったからこそ、2500人以上の受験者数を集められたのも事実。そもそも「勝ち負け」にこだわってきたJクラブだからこそ、このやり方が最適解だったのかもしれない。


余談ながら沼津の活動について、清水の小池さんは「クラブ全体で取り組んでいる姿勢が感じられたし、防災スペシャリストを育てているところも素晴らしいと思います」と評価している。ライバル同士で競い合いながらも、一方で相手の良さを認め合う文化。それは普段のピッチ上での戦いと、何ら変わるところはなかった。


ソナエル東海杯 最終順位
順位
クラブ名
受験者数
1
名古屋グランパス
781
2
ジュビロ磐田
470
3
FC岐阜
380
4
清水エスパルス
358
5
藤枝MYFC
300
6
アスルクラロ沼津
251
累計2540名が参加!
ソナエル東海杯 ベストイレブン発表!
ヤフー防災模試にて優秀な成績を収められた方の中から、抽選で選ばれたベストイレブンはこの方々です!
はずきさん
坂本胤さん
えりりんさん
璃秀さん
中根 正雄さん
海空さん
Shinovuさん
やるせない鯱さん
ま鯱ろーさん
ヒロキさん
江﨑芳郎さん
はずきさん
はずきさん
坂本胤さん
坂本胤さん
えりりんさん
えりりんさん
璃秀さん
璃秀さん
中根 正雄さん
中根 正雄さん
海空さん
海空さん
Shinovuさん
Shinovuさん
やるせない鯱さん
やるせない鯱さん
ま鯱ろーさん
ま鯱ろーさん
ヒロキさん
ヒロキさん
江﨑芳郎さん
江﨑芳郎さん
たくさんの方のご参加、
ありがとうございました。
みんなが知っている「あの人」もやってみた!
ソナエル東海杯の開催にあたり、選手やコーチたちにもヤフー防災模試を受けてもらいました。
その結果をご紹介!
  • 森岡 隆三
    清水エスパルス
    清水エスパルス
    アカデミーヘッドオブコーチング
    森岡 隆三
    防災模試結果
    得点
    82点
    偏差値
    60
    防災
    防災ゴッド
    初めて防災模試を受験しましたが、アプリで手軽に受験でき、すぐに回答のフィードバックを受けられる点がいいと思いました。たくさんの人に受験していただき、ひとりひとりの防災偏差値が上がっていくことを期待しています!
  • 藤田 義明
    ジュビロ磐田
    ジュビロ磐田
    U-15コーチ
    藤田 義明
    防災模試結果
    得点
    45点
    偏差値
    41
    防災
    防災ガンマン
    ヤフー防災模試を受けました。まだまだ知らない事たくさんあり勉強になりました。これからは防災の意識を少しでも持ちたいと思います。
  • 成岡 翔
    藤枝MYFC
    藤枝MYFC
    アンバサダー
    成岡 翔
    防災模試結果
    得点
    43点
    偏差値
    40
    防災
    防災忍者
    静岡で生まれ育ち幼い頃から防災訓練や授業を受けてきました。近年は大きな災害がいくつもあり、社会的にも災害について関心がある中、私もこのヤフー防災模試を受けてみてわからないところや判断しかねるところもありました。今後のためにもいろいろ知る事で、実際災害にあった時のための準備をしていきたいです。
  • 伊東 輝悦
    アスルクラロ沼津
    アスルクラロ沼津
    MF
    伊東 輝悦
    防災模試結果
    得点
    41点
    偏差値
    39
    防災
    防災エンジェル
    防災について知っているつもりでしたが、以外に間違った認識をしておりました。自分や大切な人を守るためにも、日頃から防災意識を持ちたいと改めて思いました。
  • 楢﨑 正剛
    名古屋グランパス
    名古屋グランパス
    クラブスペシャルフェロー
    楢﨑 正剛
    防災模試結果
    得点
    76点
    偏差値
    57
    防災
    防災忍者
    愛知県においても南海トラフ巨大地震への懸念はもちろんのこと、伊勢湾台風や平成12年に起きた東海豪雨等、様々な豪雨災害が起きています。これからの季節、年々大型化している台風やゲリラ豪雨の心配も出てきます。来るべき時に備えて、知識を蓄え、一丸となって愛するホームタウンをより良くしていきましょう!多くの皆さんのご参加をお待ちしています!
  • 岡本 享也
    FC岐阜
    FC岐阜
    GK
    岡本 享也
    防災模試結果
    得点
    36点
    偏差値
    36
    防災
    防災侍
    地震を含めた様々な災害は、いつどこで起きても不思議ではありません。自分自身を守ることはもちろん、家族や仲間など大切な人を守るために災害に備えることは、とても大事なことです。東海地区の6クラブが連携して発足した『ソナエル東海』と一緒に、「備えるを、たのしもう。」を合言葉に、災害から命を守り、防災に対する意識をみんなで高めていきましょう!
ヤフー防災模試 ソナエル東海杯について
本企画は東海地域の防災を考えるJリーグ社会連携(通称:シャレン!)のプロジェクト「ソナエル東海」と、
防災知識の向上により減災を実現したいヤフー防災模試を実施するヤフーがタッグを組み、実現したものです。
ソナエル東海とは?

Jリーグ社会連携(通称:シャレン!)のプロジェクトとして始まったソナエル東海。「備えるを、たのしもう。」をコンセプトに、清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津、名古屋グランパス、FC岐阜の東海6つのJクラブが、それぞれのエリアで地域の方々と協働しながら防災に取り組むプラットフォームです。

Jクラブの持つさまざまな資源を使って、一人でも多くの人たちが防災に興味を持ち、災害への備えを通じて、災害で命を落とすことがない社会を目指しています。


QR
ヤフー防災模試はスマートフォンから受験することができます。
ヤフー防災模試とは?

「ヤフー防災模試」は、様々な防災への取り組みを行っているヤフーが、災害時に身を守る知識をすべての人へ届けたいという思いから始めたものです。

災害時を想定した25問の模試で、自分の身を守る知識を学べます。

数々の災害は、過去の課題が再び起きてしまった災害でもありました。次の時代へ、さらに防災力を高めて行くためには、常にみなさまが知識を確認できる場が必要ではないかと考えました。自分や大切な人の命を守れるか、いつでも確認してみてください。